栃木県庁などで優勝報告会 県民900人を動員 54年ぶり優勝の作新野球部

下野新聞
2016年8月27日

 第98回全国高校野球選手権大会で54年ぶり2度目の優勝を果たした作新学院高が26日、今夏の甲子園での戦いぶりを伝える優勝報告会を行った。会場となった県庁、宇都宮市役所の2カ所に約900人の県民が集まり、深紅の優勝旗を持ち帰った選手たちに絶え間ない拍手や称賛を贈った。

 作新は小針崇宏(こばりたかひろ)監督やベンチ入り選手14人が出席。18歳以下の日本代表に選ばれた今井達也(いまいたつや)と入江大生(いりえたいせい)は、既にチームの事前合宿に参加しているため欠席した。

 県庁では1階ロビーを埋め尽くした約500人がナインと大優勝旗を出迎えた。冒頭、福田富一(ふくだとみかず)知事は「胸と目頭が熱くなった。ここに来られない県民も同じ気持ち」とたたえ、小針監督は「選手たちは栃木で育ち、みなさんにお世話になった。熱い応援があったからこそ堂々と戦えた」と話した。

 また、併せて単独の高校チームでは初受賞となる知事特別表彰「県スポーツ功労賞」もその場で贈られた。山本拳輝(やまもとげんき)主将は「この賞は県民みなさんのもの。栄誉を胸に今後も成長したい」と謝辞を述べた。

 その後、関係者は約400人が待つ宇都宮市役所へと移動。佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「優勝は日本一苦しく、つらい練習の結果。心が震えた」と話し、「うつのみや市民賞」を贈った。下野新聞社も訪問し、岸本卓也(きしもとたくや)社長が「号外が飛ぶようになくなった。全ての県民が喜び、感動した」と選手たちを称賛した。

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