《旬のいちおし》 小美玉ニラ 色鮮やかで肉厚な葉
茨城新聞
2016年8月17日
小美玉市下吉影のニラ農家、岡野剛さん(36)方では、ハウスと露地で1・5ヘクタールを栽培する。県内でもニラ生産の盛んな地域。父幸一さん(65)、母信江さん(59)、弟晃久さん(29)の家族4人で周年出荷する。
5~9月中旬までは露地で、夏場に適した品種「パワフルグリーンベルト」を栽培する。色が濃く、幅の広い肉厚な葉が特徴だ。
「香りが強く、しっかりとした歯応えがある。特に根本の白っぽい部分は甘みがあり、一番おいしい」と岡野さん。疲労回復や風邪予防にも役立つスタミナ野菜としてアピールする。
収穫は全て手作業。鎌を手に一株一株丁寧に刈り取る。包装後は集荷場で予冷保存し、高い鮮度での出荷を目指す。岡野さんは「新鮮さを保ったまま、消費者の手元に届いてほしい。そんな気持ちで運ばれていくのを見届ける」と話す。
8月上旬までは適度に雨が降ったことで、長さのある色鮮やかなニラを出荷してきた。この先は暑さと水不足による品質低下を不安視する。「水やりの時間を長くするなど、おいしいニラを提供し続けたい」と意気込む。
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