本堂の屋根修復 稚児行列で祝う 行方の観音寺
茨城新聞
2016年6月27日
行方市小幡の天台宗、観音寺で26日、東日本大震災の被災から修復を終えた本堂の屋根の落慶法要が行われた。華やかな衣装を着た子どもたちによる稚児行列が法要を彩り、復興を遂げた寺の新たなスタートを住民たちが祝った。
同寺では、2011年の大震災で本堂の屋根瓦が崩れ落ちた。その後、寺は檀家(だんか)の家の復旧を優先させ、本堂の復旧は後回しにして応急処置で雨漏れなどをしのいできた。震災から約5年がたち、多くの檀家たちの寄付によって被災した屋根は銅板ぶきできれいに修復された。
寺の復興を祝う稚児行列には、地域の子どもたち34人が参加。きらびやかな衣装を身にまとった子どもたちが、親に付き添われながら参道を練り歩いた。
醍醐孝昭住職は、「檀家さんの総意で寄進いただき、寺が立派になって本当にありがたく喜ばしい。檀家さんあっての寺」と話した。
同寺では1953年、73年の屋根のふき替え時にも稚児行列が行われている。
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