伝説再現へ750キロリレー 京都から磐梯熱海温泉目指す 磯部温泉でセレモニー
上毛新聞
2016年6月10日
ㅤ福島県郡山市の磐梯熱海温泉の関係者が8日、南北朝時代に萩姫が京都から東山道を旅して同温泉を発見したとされる萩姫伝説を再現するプロジェクト「萩姫が歩いた道程(みち)をゆく」の出発式を、安中市磯部の磯部温泉足湯前で開いた。
ㅤ碓氷峠を越えた走者2人が到着し、本県担当の走者2人にたすきを手渡した。磐梯熱海温泉観光協会の菅野豊会長は「地域を盛り上げ、幅広い交流のきっかけとしたい」とあいさつした。
ㅤ毎年8月に開催される萩姫まつりが、今年で50回目の節目を迎えることを記念し、京都から同温泉までの750キロを徒歩と自転車で踏破することを企画した。5月1日に京都を出発、複数の走者がたすきをつなぐ駅伝方式で1日約30キロ移動している。
ㅤ磯部を出発式の場に選んだのは、磐梯熱海と同じ美人の湯とされるため。東日本大震災後の本県からの支援に対する謝意を示す狙いもある。高崎や太田を経由し、7月31日に磐梯熱海に到着する予定。
ㅤ伝説によると、都から東北方面に向かって500本目の川岸に霊泉があるという不動明王のお告げを受けた、京都の公卿の一人娘の萩姫が東山道を旅して同温泉を見つけた。
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