須藤本家「花薫光」 サミットに笠間の大吟醸

茨城新聞
2016年5月28日

古い歴史を持つ笠間市小原の酒蔵、須藤本家の純米大吟醸「花薫光(かくんこう)」が、三重県志摩市・賢島で26、a27の両日開かれた主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の夕食で採用され、首脳夫人らへのおもてなしを支えた。第55代当主の須藤源右衛門さんは「非常に名誉なことで、ありがたい。これを機に世界での日本酒の評価がさらに高まってほしい」と語る。

各国のファーストレディーらに用意された26日夜の食事で、国内よりすぐりの食材と共に日本酒と国産ワイン計5銘柄が出され、その中に堂々と並んだ。事前に政府関係者から「使いたい」と打診があり、同酒蔵関係者は「茨城県、笠間市からこの酒を発信できることがうれしい」と喜びをかみしめた。

花薫光は「しっかりした深みと品格あるアーモンドやラ・フランスのような香りが特色」(同酒蔵)。世界的なワイン評論家のロバート・パーカー氏が高く評価したことで知られ、アメリカでは720ミリリットルの1993年物が143万円の値を付けた例もある。予約でほぼ完売するなど品薄が続く。

米はきめ細やかな味と香りを実現できるという、笠間市産の「亀の尾系コシヒカリ」を使用。米は73%も削り“超高精白”の純米大吟醸に仕上げる。須藤さんは「自社の銘柄の中でも特段にこだわった酒で、生産量も少ない」と説明する。

同酒蔵は文献で確認できる範囲でも平安時代の1141年には創業。仕込み用の井戸の良質な水を守るため、「木を切るな」との家訓があり、敷地内には大木がそびえる。伝統を守りながら独自の研究による革新を進め、杜氏(とうじ)や社員は「世界ナンバーワンの酒」を共通目標に取り組んできた。

精魂込めた酒がサミットで採用され、「モチベーションにつながる。ここを出発点に、全力を傾けていきたい」と須藤さん。気を緩めることなく、酒造りにまい進する。

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