茨城の“宝”ずらり 県立歴史館特別展 古代~鎌倉の仏像、刀、祭具

茨城新聞
2016年2月28日

県内各地の指定文化財などを一堂に展示する特別展「茨城の宝I」が、水戸市緑町2丁目の県立歴史館で開かれている。地域の人々が守り伝えてきた“宝”を集め、「常陸国風土記」の時代から受け継がれてきた歴史文化を浮かび上がらせる試み。古代から鎌倉時代の刀、祭具、仏教遺産などが並ぶ。会期は3月21日まで。

注目を集めるのは近年、女性ファンも増加中の刀剣類。古代の刀は、武士の時代の物とは異なる趣が漂う。6世紀中期当時の姿を復元した「金銅製鈴付双龍環頭大刀(こんどうせいすずつきそうりゅうかんとうたち)」や、律令体制下の権力者が所有し、県内では2カ所のみで出土した「蕨(わらび)手刀(てとう)」などが並ぶ。

鹿島神宮所蔵の国宝「直刀 黒漆平文太刀拵(くろうるしひょうもんたちこしらえ) 附刀唐櫃(つけたりかたなからびつ)」は、刃渡り2・2メートル以上、重さ3・5キロ以上という巨大な直刀。国内でも類を見ない長さとされ、迫力がある。ほぼ同じ長さ、重さの模造品に触れられるコーナーもあり、来場者に人気という。

県内では約92年ぶりに国指定の重要文化財になった常陸太田市の「鉄造阿弥陀如来立像」含め、1・5メートル前後の仏像5体を一堂に公開している。参拝者が見上げたときに見栄えがするよう、頭部が大きめなのが特徴。

ほか、県内初出品で、江戸時代の常陸国の観光名所を描いたと思われる「常陸名所図屏風(びょうぶ)」、国指定重要文化財で、源頼朝が鹿島神宮に奉納した馬具なども並ぶ。

同館は「通常は非公開の遺物や、遠方地の文化財は、個人ではなかなか鑑賞できない。物の持つ迫力を感じて、文化財に興味を持ってくれれば」と来場を呼び掛けている。

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