現代茨城作家美術展開幕 会派超えた美の精鋭

茨城新聞
2016年1月24日

 茨城県の代表作家、注目作家を、会派を超えて一堂に紹介する「第9回現代茨城作家美術展」(県美術展覧会、げんでんふれあい茨城財団主催、県近代美術館共催、茨城新聞社など特別共催)が23日、水戸市千波町の県近代美術館館で開幕した。選抜された作家100人が、中央の公募展などに出品した作品を披露。初日は多くの来場者が訪れた。ギャラリートークでは出品者12人が、作品の素材や技法、制作秘話を解説。約110人が耳を傾けていた。

 日本画家の藤田志朗さんの「赫(あか)い月」は、東日本大震災がきっかけで手掛けられた。「和紙ににかわで描いている。『赫』の漢字には、怒りのようなものも表現している。花は人の、心の魂を込めた」と話した。

彫刻家の平戸司郎さんは、若く清らかな女性像を出品。「作品のイメージを決めてから『秋水』という題名を考えた。膝を折ったポーズは、動きが切れてしまい難しい。変化を出すため、正面から見た時の足の動きに気を配った」と工夫を話した。

「自然の中の一瞬の幻想、感動を求めて撮っている」と写真の大貫亘さん。白鳥は40年撮り続けた題材で、「この1点を撮るために50日間を費やした。光や地形、白鳥の習性などの観察と、下準備が必要」と話した。来場者は各作家の裏話にうなずくなどし、奥行きのある鑑賞を楽しんだ。

同展は日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書、写真、デザインの7部門。会期は2月14日までで、月曜休館。入場無料。問い合わせは同展覧会事務局(電)029(244)5553まで。

ギャラリートークは土日の午前11時からと午後2時からそれぞれ行われる。24日の予定は以下の通り。

▽日本画 太田圭▽洋画 飯泉俊夫、横須賀幸正、谷田川卓、サイトウ良▽彫刻 槙野仁一▽工芸美術 菊地弘、山路和夫▽書 中村伸夫、吉澤太雅▽写真 島利宣▽デザイン 島田裕之

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