TX利用外国人に通訳 12駅 タブレット利用、5カ国語

茨城新聞
2016年1月23日

つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道は、TX沿線を訪れる外国人観光客や海外からの国際会議参加者を対象に、タブレット端末を使って多言語で通訳するサービスを始めた。旅客へのもてなしの一環として、沿線の12駅で駅員が対面式でのサービスを提供。東京都内をはじめ、研究機関のあるつくば市、筑波山など、ビジネスと観光での満足度を高め、外国人利用客の利便性を高めるのが狙い。
 TXは、電車を利用する外国人向けに、タブレット端末を使って駅員が道案内や乗り換え案内などに対応する。言語は、英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語。
 サービス内容は、駅員がテレビ電話機能で専門通訳オペレーターにつなぎ通訳対応する。翻訳ソフトでの多言語通訳も行う。駅には多言語通訳サービスを提供できるというステッカーを表示し、利用しやすくした。
 対応駅は秋葉原、新御徒町、浅草、南千住、北千住、八潮、三郷中央、南流山、流山おおたかの森、柏の葉キャンパス、守谷、つくばで、案内カウンターで受け付ける。
 沿線には、人気の観光地である秋葉原や浅草があるほか、国際的な研究学園都市である柏の葉キャンパス(千葉県柏市)やつくばがあり、訪日外国人の電車利用が多い。
 同社は昨年2月から一部の駅でタブレット端末を活用した訪日外国人客対応の多言語通訳サービスを試験運用し、駅係員に対する教育も行ってきた。同12月25日から12駅に広げ本格運用した。タブレットは各駅1台ずつ計12台を取り入れた。
 同社は「今後より一層、訪日外国人のお客さまが安心してTXを利用いただけるよう、おもてなしの心をもって、駅でのご案内に努めていきたい」と説明している。

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