粟野エリアに あふれる芸術 鹿沼 アートフェス開幕 計4会場で多彩企画

下野新聞
2021年11月9日

 【鹿沼】粟野地区を回遊して芸術鑑賞を楽しむ「粟野 夢咲く アートフェスティバル」が8日、北半田の医王寺で開幕した。26日までの期間中、旧粟野中校舎をメイン会場に地区内計4会場で順次始まり、県内外の計10人の作家が作品展を開くほか、ワークショップやアートと地域をテーマにしたシンポジウムなど気軽に芸術に親しめるさまざまな企画が催される。

 同フェスティバルは地域住民らで組織する「花と芸術の街・あわの実行委員会」が2019年にスタート。今年は趣のある雰囲気の中で芸術を楽しんでもらおうと、会場に初めて医王寺と下粕尾の常楽寺(14日から)の古刹(こさつ)2寺を追加した。

 メイン会場の旧粟野中校舎では14日に始まり、同日、開幕セレモニーとワークショップ「私たちの道祖神をつくろう」を実施する。15日から始まる粟野中ではオープンスクール(平日のみ)として、バラ園公開や鑑賞授業を行う。また21日には粟野コミュニティセンターで、中之条ビエンナーレ(群馬県)の総合ディレクター山重徹夫(やましげてつお)さん、大田原市芸術文化研究所の日原公大(ひはらこうだい)所長らによるシンポジウム「アートがつなぐ地域・人・そして未来」を開く。

 8日開幕した医王寺会場では、講堂と客殿に宇都宮市出身の平川玲奈(ひらかわれいな)さんのアクリル画「星空に浸かる」や小山市出身の沖綾乃(おきあやの)さんが和紙に描いた「宴と密話」など計17作品を公開。来場者は趣のある講堂と展示された絵画が生み出す不思議な雰囲気を楽しんでいた。

 同実行委員会の田中茂(たなかしげる)事務局長は「地域を巡るためのマップを作るなど、新たな企画も行う。ぜひ粟野の地を巡って芸術の秋を楽しんでほしい」と話している。プログラムなど詳細はホームページで公開している。(問)田中事務局長090・1118・2423。

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