アウトレットに醸造所 クラフトビールで活性化

下野新聞
2021年9月3日

 那須ガーデンアウトレット(那須塩原市)に17日、クラフトビール醸造所「那須ガーデンブルワリー」がオープンする。同醸造所の運営会社「那須ボルダー計画」(同市)が2日、県庁で記者会見し明らかにした。月内には地元飲食店や宿泊施設への出荷を始める。

 同社は、那須塩原をスポーツやアウトドアを楽しむ人が集う米国・ボルダーのような魅力的な街にすることを目的に昨年創業。「那須のための那須でつくった」ビールを通じた地域活性化を目指し、代表的観光スポットでもある同アウトレット内に醸造所を構えることにした。

 ブランド名は「なすですな」。ロゴマークはウシと茶臼岳をモチーフにした。ペールエールやヴァイツェン、レモン果汁を使ったアルコール度数の低いレモンビールなどを月間約5千リットル仕込む。醸造所では生ビールや瓶入りを販売するほか、炭酸飲料対応の専用容器「グラウラー」での量り売りも行う。

 地元産原料でのビール造りを目標に、ホップや大麦を栽培するため資金を集めるクラウドファンディングを検討している。田代寿樹(たしろとしき)社長(37)は「アウトレットモール内でのビール醸造はおそらく国内で初めての試み。地元飲食店や宿泊施設での乾杯に選んでほしい」と話した。

 瓶入りは330ミリリットル660円(レモンビールは検討中)。

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