新春を彩る センリョウ 神栖で出荷準備

茨城新聞
2015年11月26日

正月飾りを彩るセンリョウの生産量日本一を誇る神栖市で、農家の出荷準備がピークを迎えている。作業場には、鮮やかな赤い実を付けたセンリョウが山積みされ、選別作業などに追われている。
同市太田の遠藤農園でも大忙し。通称「がくや」と呼ばれる竹の囲いの中で約3年かけて育てられたセンリョウを、作業員が実の付き具合など見ながら選別している。12月上~中旬に全国各地で開かれるセンリョウ市に出荷される。同農園社長でJAしおさい波崎千両部会の遠藤隆志部会長(57)は「華やかなセンリョウを飾って、多くの人に豊かな気持ちで新年を迎えてもらいたい」と話す。
センリョウは「千両」の名の通り商売繁盛の縁起木とされ、赤い実は富と繁栄を表し、幸福を招くといわれる。同市は、同じ正月飾りのワカマツとともに生産量日本一で、大正時代ごろから栽培が盛ん。

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