「茨ひより」を観光地で撮って ダウンロード好評500件超 茨城県のPRに一役

茨城新聞
2020年12月14日

県公認のバーチャルYouTuber(Vチューバー)「茨ひより」が、スマートフォンのカメラを使って観光地などを背景に撮影できるCGキャラクター「デジタルフィギュア」になった。11月11日に配信開始して以降、約2週間でダウンロード数500件を超える好評ぶりだ。県は、全国に先駆けた取り組みとして話題性を高め、ファンに親しんでもらうことで県の魅力PRを図る。県によると、自治体公認Vチューバーがデジタルフィギュアになるのは全国初という。

県庁25階に飾られた自身の2周年記念アートを背景にポーズをとる茨ひより(県提供)

デジタルフィギュアは撮影場所や状況に合わせてポーズや表情を選ぶことができる。県の公式ツイッターはファンが撮影した作品を紹介。茨ひよりが県産品の栗の隣でほほ笑む写真や、観光名所の袋田の滝(大子町)と写る写真などが投稿されている。

県プロモーションチームの担当者は「県内の観光地で使ってほしい。いろいろなファンに楽しんでいただいて、茨城とひよりをPRしてもらえたら」と希望する。

茨ひよりのデジタルフィギュアはダウンロード無料。ダウンロード方法は県のインターネット動画サイト「いばキラTV」内で紹介している。

若者を中心に茨城県の魅力をPRしようと、茨ひよりは2018年8月にデビュー。架空の「県職員」として、ネット空間を中心としたイベントやメディアに出演している。アナウンサーを務める同サイトの登録者数は12月8日現在、約13万8000人。

今年9月28日には、視聴者が質問やコメントをしながらリアルタイムで県産品を購入できる通販番組を生配信した。県観光物産協会が運営する「県産品お取り寄せサイト」で提供している商品を紹介。茨ひよりが軽妙な語り口を披露すると、「(同サイトの)通常の約10倍の売り上げを記録した」(県担当者)。好評を博したことから、県は番組の第2弾を12月下旬に予定している。