国内外の作家6人が「人と環境のつながり」現代アートの企画展 水戸芸術館

茨城新聞
2020年8月30日

人と環境のつながりを考える現代アートの企画展「道草展 未知とともに歩む」(水戸市芸術振興財団主催)が、同市五軒町の水戸芸術館現代美術ギャラリーで開かれている。国内外のアーティスト6人が写真や映像などで「人と環境のつながり」を表現。人が環境と共に歩んだ道のりや今後を考える展示会になっている。11月8日まで。

展示作品は計44作品。地球温暖化や環境汚染が進む中、人の営みと自然の関係を振り返り、今後のつながりと共生について考えることが狙い。参加アーティストの上村洋一さん(38)は、流氷の減少で聴く機会が少なくなった流氷の隙間から出る音「流氷鳴り」を再現。その音を使った空間芸術作品「息吹のなかで」を発表している。

上村さんは「流氷は地球温暖化によって減少している。人のエネルギーによって、流氷が小さくなっている。目に見えない曖昧なものを、どう感じて生きていくか。作品を通じて新しいエコロジーを感じてほしい」などと語った。

午前10時~午後6時まで。月曜休館(9月21日は開館)。入場料一般900円。高校生以下、70歳以上、障害者手帳などを持つ人と付き添い1人は無料。

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