映像で世界遺産体感 富岡の「セカイト」内覧会 CGシアター、まゆ玉テーブル…

上毛新聞
2020年4月1日

 世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の情報発信施設・県立世界遺産センター「『世界を変える生糸(いと)の力』研究所(セカイト)」(富岡市)の内覧会が26日開かれた。高精細コンピューターグラフィックス(CG)で往時の構成4資産を映し出すシアターや情報端末8台を備え、映像を多用することで視覚的に絹遺産群の価値を学べる構成となっている。

 施設は1903(明治36)年建造の2階建てれんが造り倉庫を市が改修し、県が約1億9千万円をかけて内部を整備。延べ床面積は約420平方メートルで上信電鉄上州富岡駅前に位置する。

 入り口付近では繭で作った花のオブジェと世界遺産の認定書が来場者を迎える。1階には絹が生産されるまでの流れや養蚕と製糸技術の広がりを伝えるパネル、シアターを設置し、構成資産が絹の大衆化に果たした役割を解説する。

 目玉のシアターは縦3メートル、横6メートルの大型スクリーンを備える。15分間の再現映像では、製糸場の繰糸機が動く様子など現在では見られない姿を体感できる。

 2階は子どもも楽しめる構成で、養蚕・製糸・織物を学べるパネルを展示。繭の形をしたテーブルに4資産の連携を物語るエピソードが表示される「まゆ玉テーブル」や、日本遺産「かかあ天下―ぐんまの絹物語―」を紹介する紙芝居風のアニメもある。

 このほか、ぐんま絹遺産や各地の観光情報、絹遺産の周遊を促す県のアプリも紹介している。

 県世界遺産課の上原克之課長は「4資産で一つの世界遺産であり、西洋との技術交流で高品質な生糸の大量生産を成し遂げられた背景に群馬の絹文化があったことを理解してもらいたい」と語った。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初27日だった開館日は延期され、4月以降となる見通し。

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