人間国宝の逸品など60点 佐野 4日まで陶芸展

下野新聞
2020年1月31日

 【佐野】陶芸の逸品を集めた第9回陶感無量展が、浅沼町の現代工芸藤野屋で開かれている。人間国宝を含む陶芸家約50人の作品計約60点を展示している。2月4日まで。

 目玉の一つは、市出身の人間国宝田村耕一(たむらこういち)の「椿(つばき)いろは角壺(かくつぼ)」。田村がドイツでの展覧会に向けて制作した作品といい、「いろはにほへと」といった文字が入っている。ひらがなが添えられた田村の作品は珍しいという。

 藤本能道(ふじもとよしみち)や清水卯一(しみずういち)ら人間国宝のほか、本県出身の斉藤勝美(さいとうかつみ)さんの作品も展示している。

 藤野屋の小林建夫(こばやしたけお)社長(73)は「疲れた時に見ると安らぎを覚えるようなえりすぐりの作品をそろえた」と話している。

 午前10時~午後7時(最終日は5時)。入場無料。(問)藤野屋0283・23・0700。

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