《食いこ》花寿司(神栖市) 旬のサバ料理と伊達巻

茨城新聞
2019年12月22日

今年もあとわずか。華やかな色合いのだて巻きはおせち料理に欠かせない縁起物。神栖市の「花寿司」は地魚料理と「伊達巻(だてまき)」が名物。主に隣町の千葉県銚子港で水揚げされたサバやイワシ、マグロなどの魚介類を仕入れる。「地魚を食べてほしい。わざわざ来てくれるのに、どこでも食べられるものを出しては申し訳ない」と社長の篠塚正司さん(67)。

今はサバが旬。銚子市などの7店による「銚子極上さば料理祭」に県内で唯一参加する。同港に水揚げされるサバの中でも1匹700グラム以上という希少品を特製塩たれに漬けた刺し身やすし、みそ煮などのコース料理で提供する。完全予約制。来年1月31日まで。

特製の塩たれと酢たれに漬けた「極上さば棒寿司」は肉厚で脂がのっている。通年で出しており、「これしか頼まない人もいる」ほどの人気。

開店して47年になる。波崎地区で生まれ育った篠塚さんは、中学を卒業後、千葉県のすし店で修業し、地元で店を開いた。子どもの頃よく食べたという伊達巻は思い出の味。「店を始めた時に地元の女性から作り方を教わり、自分なりにずいぶん試行錯誤した」

1本の長さは約30センチで約1.5キロ分の卵を使う。焼き色を付けたら、オーブンでじっくり蒸し焼きする。火加減を調節しながら、しっかり火を通し、柔らかく焼き上げたら、扇を開いたような形にするため芯を入れ、巻きすで巻く。出来上がった伊達巻はプリンのように滑らかで、甘さはくどくない。通年で出すが、1回にオーブンで焼けるのはわずか4本。正月用の予約は200本が限界という。25日ごろまで受け付ける。

「伊達巻寿司」はすし飯にかんぴょうやえびおぼろ、キュウリなどを巻く。栃木県産かんぴょうを煮付けるなど「すし店ならではの本物の味を出したい」と力を込めた。

「子どものころ家族で食べに来た人が子どもを連れて来てくれる。本当にありがたい」と篠塚さん。すしや多彩な海鮮料理が楽しめる温かい雰囲気が世代を超えて愛される。

■お出かけ情報
花寿司
▼神栖市波崎6558の4
▼営業時間は午前11時~午後3時、午後4時半~午後8時半(ラストオーダー)
▼定休は火曜。年末年始は26日休業、27日~1月6日まで無休。
▼(電)0479(44)2457

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