皇室献上柿を厳選 石岡・八郷地区 色づきや形審査

茨城新聞
2019年11月15日

「献上柿」として皇室に届けられる石岡市八郷地区特産の富有柿の最終審査会が14日、同市柿岡の八郷総合支所で行われた。天皇陛下即位後初の献上となり、色づき、形、大きさなど抜群の計72個を厳選した。献上柿は、天皇、皇后両陛下と皇嗣秋篠宮さまに贈られる。

皇室への献上は、八郷柿振興協議会が毎年行っており、同協議会を組織する十三塚、マル園、JAやさと柿部会の3出荷組合の持ち回り。今年は十三塚出荷組合の寺田忠さん、馬立和広さん、中村一也さんの3人が担当した。

同協議会の上田佳幸会長によると、今年は天候不順の影響で全体的に小ぶり。その中で同日は、1、2次審査を経た180個の中から、さらに色、形、大きさが抜群のものを厳選した。

今回、生産者は令和元年の祝福ムードの中で献上できる喜びを胸に丹精込めて作ってきたという。上田会長は「さまざまな苦労を乗り越えて実った柿は、糖度が高く、品質が良い」と胸を張った。

献上柿は15日、上田会長や今泉文彦石岡市長らが届ける。

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