《食いこ》農家レストラン どんぐりてい(坂東市) かまど炊きご飯 おにぎり

茨城新聞
2019年10月13日

かまど炊きご飯のおにぎりと手打ちそばが人気の坂東市の「農家レストラン どんぐりてい」。1955年生まれ同士の倉持桂子さんと雨宮光希さんが店を切り盛りする。空き家だった古民家を手直しし、2006年に店を開いた。のどかな田園風景が広がり、親戚の農家に遊びに来たような家庭的な雰囲気だ。地域の人の憩いの場でもある。

雨宮さんがかまどにまきをくべ羽釜(はがま)で炊く。「かまど炊きを食べたらほかは食べられない」。米は無農薬で栽培するササニシキと県産コシヒカリ。雨宮さん流は「最初は火を強く、蒸気が噴き出してからが勝負で、火加減を付きっきりで調整する」。約20分で、べとつかずふっくら艶やかに炊き上がる。木のおひつに移し、おにぎりを作る。サケとたらこ、梅、おこげがある。この季節ならではの新米の味は格別だ。

そば打ちは倉持さん。同市産常陸秋そばの「二八そば」が好評で倉持さんにそば打ちの教えを請う人もいる。人気の「どんぐり定食」は自慢のおにぎりとそば(かけかもり)、ネギのかき揚げのセット。かき揚げや天ぷらの衣は「からっと揚がる」米粉入り。

2人のモットーは「やってみたいことをすぐにやる」。レストラン以外に、米のおいしさを普及させようと、製粉機を導入し、米粉を自家製粉し販売、製粉の委託も受ける。米粉料理の講習会、枝豆オーナー制度、田植えや稲刈りなどの農業体験も行う。みそやブルーベリージャム、干し芋と加工にも力を入れる。

つい最近、レストラン業務を来年2月29日で休業することを決めた。さまざまな事情が重なったが、その一つは店の前を通る道路の建設計画が進んでいること。「のんびり過ごしてほしいと店を始めたが、利便性の高い環境に変わるのを機に、もっと食に向き合おうという気持ちになった」。今後も米粉などの製粉や農業体験の活動は充実させたい考えだ。

店で出す野菜の一部は自家栽培していたが、数年前から無農薬で米や大豆の栽培にも取り組む。「安全でおいしい食材提供のために農業を土作りからから始め、仲間も増やしたい」と2人は再開に前向きだ。

■お出かけ情報
農家レストランどんぐりてい
▼坂東市弓田289の2
▼営業時間は木曜-日曜の午前11時半~午後3時
▼定休は月曜-水曜
▼(電)0297(35)2240

【図表】
どんぐりていの地図

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