蔵の街で結婚写真を 栃木 横山郷土館使い模擬式

下野新聞
2019年9月18日

 【栃木】歴史的建造物を活用したブライダル写真などの撮影を提案することで、市の観光振興につなげようと、「蔵の街フォトウエディングフェア」が16日、入舟町の横山郷土館で開かれた。居合わせた観光客らが見守る中、模擬の人前結婚式などを実施した。将来的には、外国人誘客のツールとして活用を目指す考えだ。

 ブライダルも手掛けている栃木グランドホテル(万町)が主催した。「結婚を記念した写真を歴史的建造物で撮りたい」といった要望が多く寄せられていることから、今回のフェアを企画したという。

 模擬の結婚式は、手入れされた庭園で行われた。モデルは宇都宮市平出町、会社員安田隼人(やすだはやと)さん(27)、愛(あい)さん(28)の夫婦が務めた。2人は栃木市内で結婚の前撮り撮影を実際に行ったという。

 2人は和装で登場し、結婚の誓いや指輪交換などを実施。シャボン玉が舞う中、訪れた知人らがフラワーシャワーなども行った。

 安田さんは「栃木市の町並みは着物に合うと思う。お勧めです」と笑顔を見せた。

 同ホテルの若林可奈子(わかばやしかなこ)社長(47)は「外国人に興味を持ってもらえれば、新婚旅行を兼ねた結婚式の写真撮影をしてもらえるのではないか。そうなればシティーセールスにつながる」と期待している。