《職人名鑑》ショコラトリー ロッシェ(伊勢崎市宮子町) 大石勇治さん(54) 専門店でチョコの魅力

上毛新聞
2019年9月8日

 優しい甘さと、まろやかな口溶けに思わず笑顔になる。店内には、さまざまな風味、色、形のボンボンショコラなどが並び、見た目も楽しい。

 県内の高校を卒業後、大阪の辻調理師専門学校で洋菓子を学んだ。都内や県内で修業した後、1995年に前身の「創作菓子ロッシェ」をオープン。軌道に乗った2005年、隣にチョコレートの専門店を構えた。当時は専門店が珍しく、不安もあったが、「チョコレートの魅力を多くの人に知ってほしい一心だった」と振り返る。

 原料であるカカオの種類や原産地によって酸味、苦味、香りが異なるチョコレート。材料の組み合わせでさまざまな味を表現できて奥深い。

 フルーツの甘さが爽やかな「フランボワーズ」や塩気のある「セル」などのボンボンショコラが人気だ。最近は、子どもも食べやすいチョコバーやクッキーなど菓子類にも力を入れる。

 定期的に本場、フランスのショコラティエを店へ招き、講習会を行う。「高い技術力で多くのお客さまに満足してもらえたら」とほほ笑んだ。