《旬もの》須崎農園(東海村) 取れたて野菜をお届け

茨城新聞
2019年2月17日

東海村の須崎農園は少量多品目の野菜を栽培する。その数は1年で50種類以上。2月初旬の畑ではニンジンやキャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、小松菜などが育っていた。非結球芽キャベツ「プチヴェール」や茎ブロッコリーといったあまり知られていない野菜も見られた。

園主の須崎拓志さん(43)は東京で音楽活動をしていたが28歳のころ農業を志す。常陸太田市の農家で農業を学んだ。そこでの農業を踏襲するような形で30歳のころ古里の同村に畑を借り農園を始めた。

同園は農薬や化学肥料を使わず、米ぬかやもみ殻、くず米などの有機肥料で栽培する。「有機物が入ると畑がふかふかして、作物が生育しやすくなる。そういう畑でストレスなく素直に育った野菜ほどおいしいものはない」と土作りに力を入れる。夏の少雨、暖冬など苦労は多い。「夏、雨が少ないと水をまいても追い付かない。昔の人が雨乞いの踊りをした気持ちが分かった」

作付面積は野菜が約2ヘクタール、米が約40アール。市場や直売所に出荷せず、取れたての旬の野菜を詰め合わせ直送する。村内や近隣の市には須崎さんが配達するほか、近所の人が集荷施設に取りに来る。一部宅配も行う。直接顔を合わせて受け取る利用者の声が励みにも参考にもなる。

自家製ニンジンでジュースを作る。品種は香りがよい「はまべに」で、10月~5月末に収穫する。「寒い時期は糖度が上がって雑味がない。ジュースにぴったり」と須崎さん。国産リンゴなどを混ぜて飲みやすくしており、防腐剤などは添加していない。

加工は業者に委託。搾らず、すりおろしているため、瓶の底に果肉が沈殿する。「よく振って飲んで。瓶の底に残る果肉は栄養たっぷりなので、ぜひ活用してほしい」。ジュースや残った果肉はドレッシングやゼリーを作ったり、好みのドリンクで割ったりして活用できる。

ニンジンのジュースは東海ファーマーズマーケットにじのなか(東海村)と長砂直売所(ひたちなか市)、常磐道東海パーキングエリア(下り)などに出している。

日立市の菊水食品が発売する「いばらき 農家の納豆」は、県内の6軒の農家が栽培した大豆6品種をそれぞれの特性に合わせて加工する。その一つに須崎さんの育てた大豆「青御前」も使われている。

■メモ
須崎農園▽東海村石神外宿2343
▽(電)029(283)3637

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