原画200点 多彩な世界観 たかさき絵本フェス開幕

上毛新聞
2019年1月23日

原画を通して絵本の魅力を伝える「たかさき絵本フェスティバル」(NPO法人時をつむぐ会主催)が19日、高崎シティギャラリーで始まった。原画200点余りを展示し、多くの親子連れが多彩な作品の世界観を楽しんでいる。29日まで。
オープニングセレモニーで、人形劇役者の谷口直子さんと人形芸術家の林由未さんがコミカルな人形劇を披露。人形の愛らしい動きと迫力ある演技で来場者を楽しませた。その後、富岡賢治市長と子どもらがくす玉を割り、開幕した。
25回目となる今回は、ともに絵本作家でスロバキア在住の降矢ななさん、チェコ在住の出久根育さんにスポットを当てた展示を実施。来場者は、魅力的な表情をみせる降矢さんのキャラクターや、柔らかな色彩と独特の雰囲気が印象的な出久根さんの原画に見入っていた。
会場に配置したカーペット上にはさまざまな絵本を並べており、訪れた家族連れが読み聞かせや読書を楽しめる。降矢さんと出久根さんが住むスロバキア、チェコのほか、東京五輪の事前合宿地として同市との協議が進むポーランドの絵本も紹介している。
埼玉県深谷市から両親と訪れた深谷桜ケ丘小6年の茂木梨加さん(12)は「絵がかわいくて、面白い。漫画みたいな絵本が気に入った」と話していた。
会期中は、中心市街地の映画館やパン店などに同会が厳選した絵本を設置する「まちなか絵本ぼっくす」を展開するほか、絵本作家によるギャラリートークやサイン会なども予定している。
入場料は大人800円、子ども(4歳以上)500円。問い合わせは同ギャラリー(☎027・328・5050)へ。