韓国便、7年ぶり復活 茨城空港でセレモニー

茨城新聞
2018年8月1日

茨城空港(小美玉市)と韓国・ソウル(仁川)を結ぶ同国の格安航空会社(LCC)イースター航空の定期便が31日、就航した。同空港ビル内で就航セレモニーが開かれ、大井川和彦知事や同社の関係者らが待望の定期便化を祝った。ソウル定期便は、2011年3月の東日本大震災を機にアシアナ航空が休止して以来、約7年4カ月ぶりの再開となった。

第1便は約20分遅れの午後4時半ごろ、茨城空港に到着。満席の189人が降り立ち、地元特産の「おみたまヨーグルト」などを手渡され、「茨城へようこそ」と韓国語で書かれた横断幕やご当地キャラ、伝統芸能の水戸大神楽の演技による歓迎を受けた。

セレモニーで大井川知事は「ようこそ茨城へ。心から歓迎します。四季折々の北関東の魅力を楽しんでもらう上で茨城空港は最高のロケーション」とあいさつし、イースター航空のキム・ユサン専務に花束を手渡した。往復便ともほぼ満席の盛況ぶりで、金専務は「定期便は成功に向かう。大変なことがたくさんあったが、知事をはじめ県関係者に感謝したい」と話した。出席者は「イースター航空でソウルへ行こう」と一文字ずつ書かれたうちわを持って記念撮影した。

ゴルフバッグ持参の乗客が目立ち、韓国・仁川市近くに住む50代の主婦は「常陸大宮市でゴルフをする。茨城は初めて。知人がいるので遊びに来た」と話した。日本に留学経験のあるソウル市の会社員、イ・サンフンさん(33)は、東京観光と日本での就職面接のため来日し「茨城空港は成田より値段が安く、バスで東京まで500円で行ける。競争力のある空港だ」と語った。

一方、ソウル行きに乗り込んだ40代の会社員女性=土浦市=は、休止前の韓国便に乗った経験があり「待望の韓国便復活。成田、羽田まで行かずに済む。便数を増やし、もっといい時間帯の運航にしてほしい」と要望していた。

ソウル定期便は火、木、土曜日の週3便、1往復ずつ運航。片道の販売価格は5千~2万8千円(残席数で変動)となっている。 

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