《味な探検隊》館林・ひんやりスイーツ巡り 「暑いまち」口から涼

上毛新聞
2018年8月5日

うだるような暑さが続き、食欲も減退気味の今日この頃。火照った体をクールダウンしようと、アイスやかき氷が食べたくなる。「暑いまち」で知られる館林市で、冷たいスイーツを食べ歩いた。

◎ざくろ(館林市大谷町) こだわりの天然氷
ラーメンとかき氷を提供する珍しい店。10年前にラーメン店として開業し、甘い物好きの店長、大山将志さん(42)が4年前、夏場のデザートに、かき氷も始めた。他店では食べられないこだわりのメニューが話題を呼び、今では一年中提供する。県外ファンも訪れ、かき氷専門のガイドブックに名を連ねる。
1番のこだわりは氷で、国内に数件しかない天然氷の蔵元、三ツ星氷室(栃木県日光市)から買い付ける。都内の有名店など限られた店が使う貴重な氷で、温度と削る歯の角度に気を使ってふわふわに仕上げている。


人気の「エスプーマアールグレイ」(750円)を注文した。エスプーマとはスペイン語で泡を意味し、液状ソースをムース状にしたもの。黒糖と和三盆をベースにしたエスプーマを目の細かい氷と一緒に食べると、上品でコクのある甘さとアールグレイの香りが口いっぱいに広がった。


エスプーマの下にかかるミルクシロップは「氷に負けないように」と濃厚な牛乳と黒糖、和三盆を合わせていて深みがある。最下部に黒蜜が隠れ、飽きずにおいしく完食した。
他にも、サツマイモのシロップをかけたり、クレームブリュレのように表面をバーナーであぶって食べるかき氷「Yakiimoスイートポテト」(850円)など個性派メニューがずらり。クリスマスやハロウィーンの季節限定品もある。
「何事にも凝り性で」と笑う大山さんの創作系ラーメンも気になる。かき氷メニューを制覇するためにも再訪を心に決めた。
月曜定休(祝日は営業)。問い合わせは同店(☎0276・75・1119)へ。

①VegetableCafe Mahaloha(館林市本町) 体にやさしい甘さ
ハワイ風のおしゃれな店内に入ると、店長の水野妃紗美さん(32)と夫でシェフの孝彦さん(36)がにこやかに出迎えてくれた。肉や魚、卵などを使わない「ビーガン料理」が楽しめるマハロハでは、アイスも植物性の素材のみで作っているという。


アイスキャンディーは3種類(各300円)。牛乳の代わりにココナツミルクを使ったベリーミルクとチョコミルクは濃厚で、オレンジレモンはさっぱり。砂糖不使用の玄米甘酒アイス(プレーン、ココア各300円)は、口の中に甘酒のやさしい甘さが広がる。
妃紗美さんは「添加物や化学調味料も使っていないので、体にやさしい」と話す。
水曜定休。問い合わせは同店(☎0276・73・0831)へ。

②大島まんじゅう屋(館林市赤生田町) もちっと食感人気
くず餅を凍らせてアイスキャンディーのように仕上げた「くずバー」(150円)。3代目の大島一希さん(46)が「夏でも手に取ってもらえる和菓子を」と昨年商品化した。


味はナシ、ミカン、ブルーベリー、パイナップル、レモン、抹茶の6種類。果物のくずバーは全てごろっと果肉入りで、抹茶は大納言小豆がアクセントになっている。時間がたっても水っぽくならず、溶けかけのもちっとした食感のファンも多い。
店の外には、自転車が趣味の大島さんの計らいで、おしゃれなサイクルラックが置いてある。「サイクリングで汗をかいたら、くずバーを食べて一息ついて」と呼び掛ける。
月曜定休。問い合わせは同店(☎0276・73・0486)へ。
③アトリエ・ペイサージュ(館林市花山町) ケーキ店ならでは
たっぷりの生クリームと、フレッシュな果物をふんだんに使ったかき氷を夏季限定で9月下旬まで提供する。店主の山本純史さん(44)は「ケーキ屋ならではのかき氷を食べに来て」と呼び掛ける。


シロップは生の果物をピューレ状にしたもので、ぜいたくな味わいが楽しめる。お薦めは旬の国産モモを使ったかき氷(918円)。イチゴやマンゴー(702円)もある。
月曜、第3火曜定休。問い合わせは同店(☎0276・55・8866)へ。

④キンジューヤンタイ(館林市松原) タイのスムージー
一年中暑いというタイの料理を提供する。店長のトンニル・ナンプンさん(44)に夏のお薦めを聞くと、スイカとパイナップル、レモンのスムージー「ナムケンパン」(各400円)が出てきた。


果物の甘さと酸味がばてた体を元気にしてくれそう。写真映えする鮮やかな見た目もうれしい。トンニルさんは「辛いタイ料理とも、ばっちり合うよ」と笑顔を見せた。
第1、第2火曜休み。問い合わせは同店(☎0276・55・1564)へ。

【こんなお店も…】
⑤野沢屋(館林市本町、☎0276・72・0451) 4代続く老舗氷問屋。200円からのお手頃価格のかき氷は奥秩父の天然水で作った純氷を使用。果汁が入ったシロップはトチオトメ、ミカン、モモミツなど6種類ある。夏季無休。
⑥ヤギヤ(館林市大手町、☎0276・72・1192) 暑いまちの住民がこぞって集う、老舗かき氷店。メニューは105種類と豊富。1番人気はイチゴ(250円)。プラス50円で練乳、同100円でバニラアイスをトッピングできる。不定休。

◎本日の探検隊員 館林支局 越谷奈都美記者 一番おいしい季節
アメダス移転の影響か、日本一の暑さから遠ざかっている館林市。実際に住んでいる記者としては十分に暑く、毎日干からびてしまいそう。今回食べたメニューは、どれもそんな体に染みわたるおいしさだった。暑さでこもりがちだが、冷たいスイーツは今が一番おいしく感じる時。熱中症に気を付けつつ、一歩外に出て各店自慢の品を食べ歩きたい。

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