《旬もの》根本園芸(鉾田市) ブルーベリー栽培に情熱

茨城新聞
2018年7月1日

ブルーベリーの収穫期を迎えた鉾田市の根本園芸。畑では、生食用と加工用に分け樹上で完熟した果実の摘み取りに追われていた。

栽培を始めて30年以上という代表の根本保夫さん(68)は「食べ物を作る以上、全ては味。俺の味を支持してくれたお客さんがいたから経営が続いてきた」と自負する。観光農園とは一線を画し、生の果実は業務用に直接卸し、加工用でジャムを作る。根本さんのこだわりとして、品種別に栽培から販売、加工まで一貫して管理する。

根本さんは花き栽培農家だった父の後を継ぎ、1982年ごろ勤めながら果樹栽培を始めた。その後専業になった。「その他の中に次の時代はある」と当時珍しかったブルーベリーに可能性を感じた。

1ヘクタールに試験栽培も含め約60品種を育てる。無農薬減肥料の不耕起草生栽培を行う。トラクターで土を掘り返さず、下草を生やし管理する。「味を作るのは土。土を作るのは草。草の根っこが土中の微生物を生かし、多様な土壌を作る」と時間をかけて土壌環境を整え、甘味と酸味のバランスが取れた深みのある味を生み出す。「果樹園は自然生態系のままに変化し続けるのが面白い」と熱い。

草刈りは春から秋、1カ月~1カ月半の間隔で行う。刈った草をマルチとして敷き、土作り。減肥料も味重視のため。「より味をクリアにするため無肥料を目指している」

冬場の剪定(せんてい)は「サイズと収量を決める大事な技術の一つ」。剪定で木の高さは女性でも台を使わずに収穫しやすく約2メートルに保つ。

約20年前からジャム作りも行う。ブルーベリーの収穫期は6~8月。オフシーズン対策とロスを減らすために始まったが、生の果実とは違った商品価値があるという。北海道産てん菜グラニュー糖だけで作るジャムは「混ざりもののないピュアなテイストで、無添加で甘さ控えめ」。

ジャムは品種ごとに甘味と酸味のバランスを考えブレンドする。「ダロウ」という品種だけの特別なジャムも作る。「ソフトな肉質と独特の酸味が特徴」と話す。ヨーグルトやアイスクリームに合うブルーベリーソースも作る。

生の果実はポケットファームどきどき茨城町店とつくば牛久店に、ジャム類はポケットファームのほか、県内の農産物直売所などに出している。
■メモ
根本園芸
▽住所は鉾田市半原386
▽(電)0291(33)2350

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