サイクリング拠点開業 土浦駅ビル、日本最大級

茨城新聞
2018年3月30日

土浦市のJR土浦駅ビルを改装した日本最大級のサイクリング拠点「PLAYatre(プレイアトレ)」が29日、開業した。県が整備した「りんりんスクエア土浦」のレンタサイクルやシャワーなどの施設をはじめ、自転車で乗り入れ可能なカフェを併設している。開業式典が開かれ、出席した大井川和彦知事らが全国初の施設に期待感を示した。

式典で、大井川知事は「都心に近く、多くの愛好家が自転車を楽しめる。土浦がサイクルスポーツのメッカになれば」とあいさつ。中川清市長は「自然豊かな美しい風景を満喫できるのが土浦の魅力。りんりんロードを積極的に活用して活性につなげたい」と述べ、それぞれ期待感を示した。

開業すると、大勢の市民や自転車愛好家らが来店した。横浜市の広告業、花田康さん(51)は「りんりんロードは何度か走った。駅と直結し、都心からでも手ぶらで来て自転車に乗れるのがいい」と話し、仲間と共に早速、レンタサイクルを借りて市内の散策に繰り出した。

同駅ビルは、全長180キロの自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」の結節点にあり、愛好家から市民まで自転車に親しむことができる。駅ビルを丸ごと自転車向け施設にするのは全国で初めて。

今後は同じビル内に宿泊施設がオープンする計画があり、JR東日本によると、日本最大級のサイクリングリゾートになるという。

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