桜川・真壁で祭り開幕 見世蔵彩る、ひな人形

茨城新聞
2018年2月6日

見世蔵などにひな人形を飾る「真壁のひなまつり 和の風十六章」が4日、桜川市真壁地区で開幕した。多様なひな人形が風情豊かな街を彩り、初日から大勢の観光客が街歩きを楽しんだ。3月3日まで。

江戸時代からほとんど変わらない町割りに、見世蔵や土蔵などが軒を連ねる同地区は県内で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている。今年は約160軒の店舗や住宅にひな人形が飾られている。

初日は穏やかな天候に恵まれ、午前中から多くの人でにぎわった。江戸から昭和までのひな人形が一堂に並ぶ「潮田家住宅」(国の登録有形文化財)では、潮田美代子さん(83)が「皆さんが今年も楽しみにしてくれるのがうれしい」と笑顔で迎えた。

家族4人で訪れた下妻市、草間亜矢子さん(37)は「真壁の街並みが好き。ひな人形が飾られて明るくなった。貴重な街並みがこのまま残ってほしい」と話した。初めて訪れたつくば市、沖津秀雄さん(52)は「街の中にさまざまなひな人形が飾られ、盛り上がっていて驚いた」と感慨深げだった。

期間中、茨城新聞社は臨時支局を設け、情報を発信し読者と交流を図る。

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