《食いこ》そば茶屋楽花亭(牛久市) 風味豊かな落花生とそば

茨城新聞
2017年12月17日

店の前に立つ落花生の形をした大きな造形看板がひときわ目を引く牛久市の「そば茶屋楽花亭」。そば店なのに落花生とは。実は、楽花亭は落花生専門店「味の老舗いしじま」に併設されている。

味の老舗いしじまは自家農場や契約農家が生産した落花生の加工品を扱う工場直売店。県産落花生のおいしさを長年PRしてきた。店内は「から煎(い)り落花生」や豆菓子などを求める客でにぎわっていた。試食コーナーでは落花生の味見ができる。

「落花生とソバは相性がいい」と店長の石嶋淳史さん(45)。落花生だけを作ると連作障害が起きるため、落花生とソバを交互に栽培するという。淳史さんの父で、約50年前に落花生問屋を始めた隆男さんが栽培や工場での加工を手掛ける。楽花亭を始めたのは約20年前。直売店が現在地に移転した際、「お客さまにゆっくり過ごしてもらおう」と開いた。当時、常陸秋そばを県南地域で入手するのは難しく、「せっかく畑があるのだから」と数年後、自家栽培するようになった。

主役は落花生だが、そばも引けを取らない。楽花亭のそばは市内の畑で栽培された常陸秋そばを淳史さんが石臼挽(び)きし手打ちする。女性客が一人でも食事できるような明るい雰囲気づくりに努める。

そばの色が濃い「荒挽田舎蕎麦」は熟した実を中心に選別し粉の挽き方を変えるという。寒い季節にぴったりの温かい「天ぷらそば」は器からはみ出すほど大きなエビの天ぷらがのる。大きさなら、同市出身の稀勢の里関の横綱昇進を記念した「横綱天丼」も食べ応え十分。

落花生が味わえるのもこの店ならでは。「落花生の炊き込み御飯(ごはん)」は「やわらかく煮た豆を炊き込んであるので食べやすい。ほくほくした食感」。粉末にした落花生のきなこ餅「楽花餅」や塩豆の代わりに塩ゆでした落花生が入った「ぴーなっつクリームあんみつ」など甘(かん)味(み)もそろう。

風味豊かに栽培される落花生やそば。淳史さんは「いい材料を生かしたい。千葉や東京など遠方からも来てくれるお客さまに、茨城の味の良さを伝えたい」と話した。

■お出かけ情報
そば茶屋楽花亭
▼住所は牛久市女化町451
▼営業時間は午前11時(味の老舗いしじまは午前9時)~午後8時(冬季営業あり)
▼定休は水曜(12月は無休)
▼(電)029(871)7001

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