“天空”からの紅葉見納め 日光山輪王寺回廊 来春に解体、閉鎖

下野新聞
2017年11月10日

 【日光】大修理が進む山内の日光山輪王寺本堂「三仏堂」を覆う素屋根の解体が来春に迫った。周囲を見渡せる展望見学通路「天空回廊」は、高所からの紅葉の見納めをする観光客でにぎわっている。

 天空回廊は素屋根の一部で地上26メートル。6年前から公開しており、来年3月に閉鎖する。三仏堂の修理の様子と四季折々の景色が見られ、回廊を含む三仏堂の拝観者は昨年度までで約100万人となった。

 快晴となった9日は、国内外の観光客が次々と階段で天空回廊に上り、真っ赤に染まる境内のモミジなどに見入った。紅葉は今週末までは楽しめるという。

 三仏堂は2019年10月完成予定。輪王寺の中里卓雄(なかざとたくゆう)堂務部長(49)は「あの高さからの眺めは二度と見られない。今のうちに楽しんでほしい」と話した。

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