山車位置をスマホに表示 潮来祇園祭礼

茨城新聞
2017年7月25日

800年以上の歴史を誇り、14台の山車が巡行する潮来市の「潮来祇園祭礼」(8月4~6日)に今年から、衛星利用測位システム(GPS)が導入される。各町内ごとにさまざまな巨大人形を乗せた山車の巡行は祭り一番の見どころだが、これまで市内あちこちを動き回る山車がどこを巡行しているのか分かりづらかった。そこでGPS発信器を山車に搭載。観光客たちはスマートフォンの地図上で、全ての山車の現在位置を把握できるようになる。

「山車は今どこか」「見に行ったが山車はもうなかった」。祭礼ではこれまで、観光客から多くの問い合わせがあった。細長い前川沿いのエリアに広がる巡行ルートは、観光客だけでなく地元住民でも把握しにくい。山車は巡行予定表通りに進むとは限らず少しでも予定がずれると山車の行方を見失う可能性が高い。祭礼の関係者たちの間では、大きな課題だった。

導入したのは、福島県二本松市の提灯(ちょうちん)祭りなどでも実績のある位置情報配信サービス。全国的に普及が広まりつつあり、各山車に設置したGPS発信器により、スマートフォンなどで専用URLにアクセスすると全ての山車の現在地がリアルタイムで表示され、山車を効率良く見て回れる。祭りの担い手たちにとっても、休憩後の山車巡行への合流などがしやすくなる。

山車巡行は、さまざまな装飾の山車や人形、各町内ごとに異なる芸座連のおはやしが人気で、全てを写真に収めたり、見ようとする愛好家らも多い。祭礼のPRなどを担う「潮来お祭り委員会」の藤島泰男会長(62)は「お祭りを自分たちだけで楽しむのでなく、多くの観光客の方たちに楽しんでほしい。今年は全部の山車を見てもらいたい」と呼び掛ける。

祭礼は、天王山に鎮座する素鵞(そが)熊野(くまの)神社の例大祭。毎年8月の第1金曜日から日曜日までの3日間かけて行われ、初日に2基のみこしが出御する「御浜下り」で始まり、中日は町内渡御、最終日には還御が行われる。3丁目の獅子舞をはじめ、総数14台の山車と芸座連による潮来ばやしが祭りに花を添える。

巡行する山車の現在地を確認できる専用URLはhttp://doconeel.com/itako/

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