潮来あやめまつり 日越つなぐ嫁入り舟 国際結婚夫婦を祝福

茨城新聞
2017年6月5日

潮来市で開催中の「第66回水郷潮来あやめまつり」で4日、メインイベントの「嫁入り舟」に国際結婚のカップルが登場した。主役の“潮来花嫁さん”は同市出身の会社員、羽田藍さん(29)。美しい白無垢(むく)姿の藍さんを乗せ、前川の水面をゆっくりと進むろ舟の行く先に、紋付きはかま姿で迎える、ベトナム・ハノイ出身の新郎、グエン・フーティンさん(29)の姿があった。日越をつなぐ嫁入り舟を多くの観光客が見守り、祝福の声を送った。

2人の出会いは約2年前。都内で半導体の営業の仕事をするグエンさんが、来日中の親戚を見送りに成田空港に来た時、空港でチェックイン業務をしていたのが藍さんだった。2人の交友はそこから始まり、いつしか愛を育み、結婚へと至った。

3月に両親らを招いてベトナムで結婚式を挙げたが、長時間のフライトを心配し、藍さんの祖父母は渡航を断念。大好きな祖父母に花嫁姿を見せられず、悔しい思いをしていた藍さんは「幼い頃から憧れていた嫁入り舟に乗り、晴れ姿をおじいちゃんとおばあちゃんにも見せたい」と参加を決めた。

色鮮やかなアヤメ、ハナショウブに囲まれた前川を進むろ舟の上で、多くの観光客らの祝福を受けながら藍さんは幸せをかみしめた。その姿を、85歳の祖母も車いすに乗って見守った。船着き場に到着すると、優しい笑顔で迎えたグエンさんが、舟から陸へ藍さんをエスコート。その後、2人は並んで人力車に乗り、膝にベトナム国旗を掛けて、さっそうと市内を巡った。

藍さんを見つめながら、グエンさんは「本当にすてき。嫁入り舟も、これまで8年間日本で見てきた中で一番素晴らしい日本文化」と語った。藍さんも「感無量。これから2人で幸せになりたい」と話した。

本年の嫁入り舟には計29組が参加。25日までのまつり期間中の水、土、日曜日に嫁入り舟が行われる。 

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