《ディスカバーいばらき》大洗鹿島線イベント列車 食と田園風景 満喫

茨城新聞
2017年6月4日

茨城の魅力を再発見するイベント列車「ディスカバーいばらき号」(茨城新聞社主催、キリンビール茨城支社特別協賛)が3日、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の大洗-鹿島神宮駅間で運行され、夫婦や親子連れなどがビールや地元の味覚を味わいながら列車の旅を楽しんだ。5月のJR水郡線に続く2回目の運行で、約100組の応募の中から、抽選で選ばれた30組60人が参加。ゲストとして常陸太田市出身の音楽家、マシコタツロウさんと水戸市出身のシンガーソングライター、磯山純さんも乗車した。

大洗駅を出発後、キリンビール茨城支社の斎藤尚久支社長が「思い出をつくってほしい」とあいさつ。ゲスト2人の音頭で乾杯し、参加者はキリンビール「一番搾り取手づくり」などを手に、シラスやローズポークなど県産食材を使った弁当を堪能した。涸沼や北浦周辺では車窓に水田などの田園風景が広がり、旅行気分を満喫した。

車内では、マシコさんと磯山さんが茨城弁を交え軽妙なトークやライブを披露し、大いに盛り上がった。鹿島神宮駅を折り返すと、旬を迎えた鉾田市産のメロンと神栖市特産のピーマンの抽選会が開かれた。

夫婦で参加した鉾田市勝下、建設業、小沼靖則さん(50)は「普段見慣れた風景を列車から見るのは新鮮」と感慨深そう。夫の会社同僚と参加した笠間市石井、アルバイト、川辺泰代さん(43)は「おいしいものをたくさん食べ、いい旅行ができた」と笑顔を見せた。親子で訪れた大子町槙野地、会社員、益子祐恵さん(24)は「列車の旅は楽しかった」と魅力を実感していた。

イベント列車は、ふるさと再発見や地域のにぎわい創出を狙いに本年度実施する「ディスカバーいばらき」キャンペーンの第1弾。今後は関東鉄道常総線、ひたちなか海浜鉄道湊線のほか、筑波山頂でも関連イベントを実施する。

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