「日光責」に御利益多く 日光山輪王寺で強飯式

下野新聞
2017年4月3日

 「75杯、一粒も残さずに」。古くから日光だけに伝わるとされる奇祭「強飯式(ごうはんしき)」が2日、日光市山内の世界遺産日光山輪王寺で開かれた。山伏が山盛りの飯を食べるよう強いる儀式などが行われ、参列者は食い入るように見入った。

 強飯式は「日光責(ぜめ)」とも呼ばれ、責めを受ける頂戴人(ちょうだいにん)になると多くの御利益があるとされる。江戸時代には、徳川将軍家の名代や全国の大名たちも競うように参加したという。

 本来は本堂「三仏堂」が会場となるが、修理中のため護摩堂で午前、午後の2回開催。午前は秘法の護摩たきに続き、頂戴人となった県内外の企業経営者5人が舞台に上がり、山伏が3升(約5・4リットル)の山盛り飯や大杯の酒、山菜を差し出して食べるよう迫った。

 頂戴人となった県経営者協会会長で北関東綜合警備保障の青木勲(あおきいさお)社長(78)は「山盛り飯の重みは、1251年続く日光山の歴史の重みと感じた」と話した。

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