“刀剣女子”水戸に続々 スタンプラリー好評

茨城新聞
2017年3月23日

水戸市内の観光施設と人気アニメ「刀剣乱舞-花丸-」が連携したスタンプラリーが盛況だ。オリジナルグッズを配るなど市やJRの誘客が奏功。水戸駅や偕楽園などには「刀剣女子」と呼ばれる同作品のファンが県内外から訪れ、にぎわっている。

「刀剣乱舞」は、名刀を擬人化した「刀剣男子」を集めて戦うオンラインゲーム。2016年にはテレビアニメ化され、若い女性の間で人気となっている。

作中には、徳川ミュージアム(同市)が保管する「燭台切光忠(しょくだいぎりみつただ)」も登場する。徳川光圀が伊達政宗から譲り受けたとされ、同館が常設展示を始めると、女性の入館者数は昨年の水戸の梅まつり期間に比べ、約2倍に増えた。

刀剣人気を受け、同市やJR東日本水戸支社、同ミュージアムなどは、スタンプラリー「花丸遊印録」を2月に開始。JR品川~水戸間の6駅と、同ミュージアム、県立歴史館、常磐神社義烈館、弘道館の4カ所に刀剣男子のスタンプとキャラクターの等身大パネルを設置。押印数に応じてグッズを配布している。

水戸駅ではイベントを告知する光忠役の声を流し、オリジナル駅弁を販売。押印でグッズがもらえる「JR遠征賞」は、延べ9600人超が引き換えた。市は押印によってオリジナルカードも贈呈。これまでに約1万5千枚を配布した。

訪れた日立市の女子高生(18)は「ツイッターで開催を知った。地元でのイベントはうれしい」と喜んだ。

市観光課の担当者は「水戸に関心を持ってもらい、また来年も来てほしい」、同支社営業部の島崎守副課長は「鉄道の利用だけでなく、水戸に多くの刀剣女子が来てくれてうれしい」と話し、リピーターに期待を寄せる。同ラリーは26日まで。 

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