廃業旅館、催しに活用 笠間、少数民族の衣装展

茨城新聞
2015年9月21日

笠間市下市毛のJR笠間駅前にある旧老舗旅館の上州屋の活用が始まった。同市の地域おこし協力隊員の友田修さん(58)が、駅前活性化などを目指して「少数民族衣装展」を企画、23日まで開催されている。
行商人、陶芸家らに愛された上州屋は4年前に廃業。元経営者の親族が管理し、趣のある建物が残る。「寂れた駅前を何とかしたかった」という友田さんは、管理者に許可を得て人を誘致できる活用方法を考えた。
6月に試験実施した「明治・大正・昭和の絵葉書(はがき)展」が好評で、今回から月1回、企画展が行われる予定だ。
少数民族衣装展は2階の客間を中心に、都内ギャラリーから借り受けた中国、東南アジア、中近東、アフリカの衣装など実物約60点を並べる。
友田さんは「手縫いの細かい刺しゅうなど、一つ一つの衣装が味わい深い。伝統や作り手の苦労を感じてほしい」と来館を呼び掛けている。
21日休館、入館無料。問い合わせは友田さん(電)080(1133)7092。

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