大洗水族館 ペンギン103日ぶり登場

茨城新聞
2017年3月16日

水戸市の千波湖や大塚池で野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが相次いで検出された問題で、環境省が同市を中心に指定していた野鳥監視重点区域が解除されたことを受け、大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館は15日、屋外ゾーンでのペンギンなどの展示を再開した。フンボルトペンギン、カピバラ、カリフォルニアアシカが103日ぶりで、来館者の前に姿を現わした。

同水族館は、県内で1羽目の鳥インフルが確認された翌日の昨年12月3日、ウイルスの拡大防止のため屋外展示ゾーンを閉鎖していた。

展示が再開された15日、ペンギンは飼育員から餌をもらうなど、かわいらしい姿を見せた。昨年8月に生まれたカリフォルニアアシカの雄の赤ちゃんも初めて登場し、プールを泳ぎ回った。担当者は「元気な動物たちの姿を見てほしい」と話した。水戸市の主婦、女性(36)は息子(3)と一緒に来館し、「ペンギンを見られて良かった」と笑顔を見せた。

日立市宮田町5丁目の市かみね動物園は、野鳥の侵入を防ぐネット設置や池で飼育しているアヒルなどの展示中止を継続する方針。担当者は「鳥類の安全面に留意しつつ、当面は様子を見たい」としている。

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