撤去前に“巡礼”加速 映画、ドラマの人気ロケ地 高崎・中央銀座アーケード

上毛新聞
2017年3月1日

「HiGH&LOW」(ハイアンドロー)シリーズの映画、ドラマのロケ地として知られる高崎市中央銀座商店街のアーケードの撤去作業が1日始まる。2014年2月の大雪で屋根の一部が崩落して鉄骨がむき出しになり、荒涼とした雰囲気からロケ地としての人気が高まっていた。作品の世界観を追体験できる「聖地」を訪れるファンは多い。
ハイアンドローは人気グループ「EXILE(エグザイル)」のHIROさんがプロデュースする総合エンターテインメント作品。ドラマや映画、ライブなど多メディアで展開し、昨夏には若者グループの抗争を描いた映画「HiGH&LOW THE MOVIE」が劇場公開された。
市内では15年からハイアンドローの映画やドラマのロケが行われてきた。特に中央銀座商店街は、シリーズを通じて登場人物たちが暮らす「山王街」として登場。鉄骨むき出しのアーケードが作品を象徴する風景になっている。
崩落部分の鉄骨は4月上旬までに撤去され、12月ごろには昭和の風情を再現した新しいアーケードに生まれ変わる。高崎フィルム・コミッション(FC)によると、撤去されると知って「見納め」に訪れたファンは、把握しているだけでも500人に上るという。
同FCの山藤堅志さんは「さびた鉄骨と商店街が醸す生活感との対比が魅力的で、いい絵が撮れるロケ地として引き合いが多かった。きれいになるのはうれしいが、なくなると依頼が減ってしまうかも」と苦笑いしている。

 

【写真】撤去作業が始まる高崎市中央銀座商店街のアーケード。屋根の崩落後、ロケ地としての人気が高まっていた。

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