筑波山梅まつり 梅林広がり景色雄大

茨城新聞
2017年2月18日

 早春の到来を告げる「第44回筑波山梅まつり」(25日~3月20日)は筑波山中腹(標高約250メートル)に広がるつくば市の筑波山梅林と筑波山神社周辺を会場に開かれる。日本百名山の一つで、関東富士見百景にも選ばれている筑波山からは雄大な景色が広がり、白梅や紅梅、緑がく梅など30種約千本の梅が楽しめる。今年も会場周辺でさまざまな催しが開かれ、早春の風情を盛り上げる。まつり期間中はガマの油売り口上や野点(のだて)茶会、郷土芸能などのイベントが盛りだくさんだ。
 
 会場の筑波山梅林は、斜面に広がる4・5ヘクタールの市営梅林。例年3月上旬~中旬に見頃を迎える。1965年の筑波スカイライン開通を受け、翌年、旧筑波町が観光拠点として造成した。
 
 梅の木が育った74年から梅まつりが始まり、今年は44回目。最上部の展望あずまやからは梅林全体を眺望でき、田園風景や学園都市の街並みに加え、空気が澄んだ好天時には東京スカイツリーや富士山なども望める。筑波石の巨岩も至る所に点在し、水戸市の偕楽園とはひと味違った趣がある。昨年は県内外から約16万人が訪れた。
 
 筑波山名物ガマの油売り口上は期間中毎日披露され、野点茶会(参加費200円)は毎週日曜日開催。梅茶のサービスは毎日。梅林内の「お休み処(どころ)」では3月の土日祝日限定で県内の食材を使った「特別弁当」が販売され、同会場や筑波山周辺の飲食店では梅を使った料理「梅食(うめ~しょく)」やスイーツ「甘梅(かんばい)」などの限定メニューも提供される。
 
 会期中は毎週日曜日、観光大使が観光客を出迎え、土日祝日は観光ボランティアが園内を案内する。会場へのアクセスは、つくばセンター(つくばエクスプレスつくば駅)からの直行筑波山シャトルバス(約40分)筑波山神社入り口で下車、徒歩5分。車の場合は会場周辺の市営・臨時駐車場へ。料金は普通車500円。問い合わせはつくば観光コンベンション協会内実行委員会事務局(電)029(869)8333へ。

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