ながめ余興場で子ども歌舞伎 長いせりふ堂々と みどり

上毛新聞
2017年2月8日

ながめ子ども歌舞伎公演(県教育文化事業団主催)が5日、みどり市大間々町のながめ余興場で開かれた。同事業団の体験教室で歌舞伎を学んだ子どもたちと「渋川子ども歌舞伎」メンバー計23人が、着物姿で舞台に立ち堂々と演じた。
教室は昨年11月から今年1月まで7回開かれ、小学1~5年11人が参加、立ち居振る舞いやせりふの言い回しを学んだ。この日は「白浪五人男 稲瀬川勢揃(せいぞろ)いの場」を上演。白浪(泥棒)役の5人は、十手を振りかざす捕り手(警察官)に追い込まれつつも、1人ずつ名乗りを上げた。独特の抑揚を付けて長いせりふを言い終わると、客席から温かい拍手が送られた。
体験教室と公演は2015年度に続き2回目。前回は前橋・ベイシア文化ホールだったが、みどり市重要文化財であり、趣のあるながめ余興場で演じてもらおうと会場を移した。
結成10周年を迎えた「渋川子ども歌舞伎」は、謀反を起こし、家族を失う武将の苦悩を描いた「絵本太功記(たいこうき)十段目 尼ケ崎庵室(あんしつ)の場」を12人で演じた。

地図を開く 近くのニュース