鹿島郡家跡調査 正倉大溝の交差確認

茨城新聞
2016年12月4日

鹿嶋市宮中の国指定史跡「鹿島神宮境内附郡家跡(つけたりぐうけあと)・神野向(かのむかい)遺跡」発掘調査現場で同市教委などは3日、本年度の現地説明会を行った。現場は古代役所の郡庁跡や倉庫群の正倉跡などが確認されており、今回は正倉域の大溝の位置や、方角の確認調査を中心に成果を披露。多くの歴史ファンが詰め掛けた。

同市教委によると、同現場の鹿島郡家跡は鹿島神宮から南へ約1・5キロの標高32~34メートルの鹿島台地に位置し、「常陸国風土記」にも登場する、奈良から平安時代の郡役所跡。1980年代に学術調査を実施しており、2015年度からは5カ年計画で史跡整備のための確認調査に取り組んでいる。

大溝は穀物などを収納した正倉を外敵から守るために周囲を堀り込み囲んだ溝を指す。東西に延びる溝は約150メートル、南北に延びる溝も約180メートルあるとみられ、本年度は主に未確認だった北側と西側の溝の一部について調査。双方の溝が交わっていたことが判明し、さらにそこから新たな溝があることも確認。調査面積は約600平方メートル。

同市どきどきセンターの石橋美和子調査員は、「大溝の南側に正倉があることは分かっていたが、北側にも重要な施設がある可能性が出てきた。出土物を分析して溝の年代を調べたい」と話した。

17年度は倉庫群の建物配置などを調査予定。

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