《土木遺産の路線 わ鉄を巡る(18)通洞駅》斬新さ際立つ洋風駅舎

上毛新聞
2016年11月23日

わたらせ渓谷鉄道通洞駅は、日光市足尾町の中心部にあり、1912(大正元)年に造られた。壁面の柱や梁(はり)を外に見せるハーフティンバー様式というしゃれた造りで、わ鉄各駅の中でも斬新さが強調されている。
駅名の通洞とは、山腹や山麓からほぼ水平に掘削された坑道を指し、鉱山町を象徴している。
1896(明治29)年に開削された国指定史跡「通洞坑」は、1973(昭和48)年の足尾銅山閉山まで主要坑道として使われた。駅近くの観光施設「足尾銅山観光」で一部公開されている。
大正時代半ばには、銅山の中枢機能が駅周辺に集約され、現在も住民や観光客に利用される主要駅となった。10月下旬にハイキングの格好で訪れた中年男性は、駅舎を見るなり「こんなクラシカルな駅はない」と声を上げていた。

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