高崎の長野堰を登録 世界かんがい施設遺産 県内2件目

上毛新聞
2016年11月12日

国際かんがい排水委員会(ICID、本部インド・ニューデリー)の日本国内委員会は8日、群馬県高崎市内を流れる長野堰(せき)用水など13県の14施設が歴史的価値のある農業用水利施設を登録する「世界かんがい施設遺産」に選ばれたと発表した。県内では2014年度の雄川堰(おがわぜき)(甘楽町)に続いて2件目。登録を契機に、農業や水の重要性を見直す機運が一層高まりそうだ。

◎370年の歴史 「地域の財産 次代に」

長野堰用水は、市中心部を西から東に流れる約16キロの用水路。370年以上前に烏川から水を引き入れる施設として造られた。長い歴史があり、農業や市民生活の発展に欠かせなかったとして、長野堰土地改良区が今年3月、国内委に申請し、5月に国内候補に選ばれた。

国内候補から、15年度に継続審査となった7施設と本年度に申請された長野堰用水を含む7施設が審査され、8日にタイ・チェンマイで開かれたICIDの国際執行理事会で登録された。

ほかに登録された国内の13施設は照井堰用水(岩手)内川(宮城)安積疏水(福島)村山六ケ村堰疏水(山梨)滝之湯堰・大河原堰(長野)拾ケ堰(同)源兵衛川(静岡)足羽川用水(福井)明治用水(愛知)南家城川口井水(三重)常盤湖(山口)満濃池(香川)幸野溝・百太郎溝水路群(熊本)。

長野堰の申請者である同土地改良区の大山善弘理事長(78)は「世界的にも貴重なかんがい施設として認められたことになり、感慨深い。これからも地域の財産として守り、次世代に残していく」とのコメントを発表した。

申請に協力した顕彰団体「長野堰を語りつぐ会」の中嶋宏会長(74)は「高崎市で初めて『世界のレガシー』として名前を残すことになり、誠に喜ばしい。用水開削の先人の墓前に登録を早速報告したい」と語った。

【世界かんがい施設遺産】 農業の発展に貢献し、技術的に優れた水路や堰、ため池などを保存するためにICIDが2014年度に創設した制度。建設から100年以上が経過した施設が対象で、登録施設を核とした地域づくりも期待されている。14、15の両年度で日本の13施設を含め5カ国25施設が登録されている。関東では雄川堰だけが登録されていた。

 

※ 写真 : 世界かんがい施設遺産に登録された長野堰用水=高崎市上並榎町

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