コンニャク収穫最盛期 全国の92%を生産

上毛新聞
2016年10月26日

ぷりぷりした食感を楽しめる「こんにゃく」。おでんや、けんちん汁などの具材で口にしたことがありますね。このおいしい食べ物の原料はサトイモの仲間の「コンニャクイモ」。実は群馬県が全国一の収穫量をほこる特産品なのです。古くから県内の農業を支えてきた作物の魅力を探ります。
秋が深まるころ、畑をおおっていたコンニャクの葉が緑から黄色になります。土からのびた茎のように見える「葉柄(ようへい)」という葉の一部がしおれ、収穫の時期をむかえます。
生産が盛んな地域は県内の北部や西部に位置する山間地とその周辺です。主要産地の一つ、安中市松井田地区にある清水敏さん(63)の畑でもトラクターによるほり上げが始まっています。「今年も品質の高い、いいイモができてうれしい。心をこめて作ったかいがありました」と出来に満足そうです。
農産物などを担当する県蚕糸園芸課によると、2015年の群馬県のコンニャクイモ収穫量は5万6500トンで、全国の92・2%を占めます。2番目に多い隣の栃木県の1790トンを大きく引き離し、1953年から連続して全国1位です。
これほど生産が盛んなのは、気候風土が栽培に向いていることが理由の一つです。例えば県北部の土地は軽石が多く、水はけの良いゆるやかな傾斜地があり、病気にかかりにくいとされています。
コンニャクイモは出荷できるようになるまでに数年かかるものです。「生子(きご)」と呼ばれる小さな種イモを春に植えて秋に収穫し、同じ作業をくり返します。手塩にかけて育てた作物が、おいしい食材の源なのです。

 

【写真】群馬県が全国一の収穫量をほこるコンニャクイモ。各地の畑でほり上げが始まっています=安中市松井田町人見

 

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