復興へ「福幸米(ふっこうまい)」PR 販売、オリジナル料理提供 常総

茨城新聞
2016年10月10日

昨年の関東・東北豪雨で水害に見舞われた常総市で9日、新米をPRするイベントが開かれ、水害を乗り越えて収穫したコシヒカリが「常総福幸米」として初めて販売された。この米を使った丼コンテストも行われ、市内の飲食店13店がオリジナル料理を提供した。水害発生から10日で13カ月。復興に向け、イベントは盛り上がりを見せた。

鬼怒川と小貝川に挟まれた同市の東側はコメの産地。昨年9月の水害では大部分の農地が水没し、土砂や災害ごみが流入。多くの農家は稲刈りを断念せざるを得なかった。

当初は今年の田植えが間に合うかどうかも懸念されたが、大勢のボランティアがごみの撤去などで協力。農業施設の復旧も順調に進み、各農家は作付けにこぎ着けた。

この日のイベントは市と地元の農協、青年会議所が開催。会場となった同市新石下の市役所駐車場で、新米・常総福幸米の即売会が行われた。常総福幸米は被災農家の支援策として、市と農協によるブランド化の取り組み。商品名には、農地が復興できた感謝の気持ちと、食べた人が幸せになるようにとの願いが込められた。

神奈川県小田原市から駆け付けた30代の主婦は「農家の皆さんが苦労して作ったお米。大事に食べたい」と5キロ入りを購入。農協担当者は「これからどんどん知名度を上げ、農家の収入増につなげたい」と意気込んだ。

丼コンテストには被災した飲食店も出店、元気な姿をアピールした。常総市水海道森下町の焼肉店「山景」は当時、店内が高さ1・2メートルまで浸水した。建て直して8月7日に再オープンした。

「泥だらけの店内を見て商売を諦めかけたが、お客さんから励ましの言葉をもらい、再開を決めた」。店主の徳山哲成さん(40)は振り返る。「きょうもこうしてお客が並んでくれる。感謝の気持ちでいっぱい」と、自慢の牛タン煮込み丼を笑顔で振る舞った。

会場ではコンサートも繰り広げられ、司会進行を地元出身の女優、羽田美智子さんが務めた。

シンガー・ソングライターの嘉門達夫さんは被災した市立石下中の吹奏楽部メンバーとともにステージに立ち、オリジナルの復興支援ソング「希望のマーチ」を熱唱。「復興だ。復興だ」とこぶしを突き上げた。

同中の野田きららさん(15)は「嘉門さんの熱い人柄に触れ、自分たちも頑張ろうと改めて思った」と話した。  

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