連石山に遊歩道 富岡製糸場の礎石産出 甘楽町

上毛新聞
2016年9月21日
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ㅤ甘楽町は、世界遺産の富岡製糸場の基礎石を切り出した石切り場跡が残る長厳寺(同町小幡)裏の連石山(れんせきざん)(標高約300メートル)に遊歩道と駐車場を整備する。年内の完成を目指し、解説板や誘導表示を設置、建造から144年が経過した製糸場を今も支える礎石の産出現場を観光客が見やすいようにする。製糸場のれんがや瓦も町内で製造した歴史があり、町は「製糸場建設を支えた地域の遺産を発信していきたい」としている。
ㅤ町産業課によると、連石山には尾根沿いや麓の同寺近くに石切り場が6カ所残る。既存のルートもあるものの、より見学しやすくするため南北約200メートルの尾根北側から東側の麓まで約370メートルの遊歩道を新設。繁茂した竹や木を切り、木道や階段、ロープ柵、石切り場の解説板の設置といった整備も行う。
麓には車30台の駐車場(約850平方メートル)を整備。約40体の観音像が点在する同寺周辺も含め、全長約1キロのコースとして製糸場の価値をより深く知りたい人たちにPRする。
ㅤ整備費は遊歩道関連が860万円、駐車場600万円の計1460万円。県の千客万来支援事業で半額補助を受ける。
ㅤ連石山から切り出した約4千の礎石は、大八車に載せて約4キロ離れた田篠地区の鏑川河岸に向かい、舟で製糸場近くまで運んだという。町歴史民俗資料館には当時使った大八車の車輪や、製糸場の建設責任者で初代所長を務めた尾高惇忠が、礎石搬出の請負人だった新井永吉に宛てた感謝状(複製)も展示している。
ㅤ長厳寺から1キロほど離れた宿泊施設「甘楽ふるさと館」には、富岡製糸場のれんがや瓦を同町福島地区で焼いたことにちなんだ、だるま窯が復元されており、町は連石山周遊コースとして紹介していく考えだ。
ㅤ茂原荘一町長は「富岡製糸場建設を支えた先人の苦労を観光客が実感でき、町民が町の宝を誇りに思えるような遊歩道として整備したい」と話している。

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