浅間山北麓 嬬恋 長野原 ジオパーク認定 見どころ計38カ所

上毛新聞
2016年9月13日
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ㅤ地質学的な見どころが多い自然公園「日本ジオパーク」=豆字典=の認定を審査する日本ジオパーク委員会は9日、東京都内で会合を開き、本県の浅間山北麓(嬬恋村、長野原町)など4地域を新たに認定した。環境保護に加え、教育や観光に生かし地域活性化に役立てるのが目的で、住民の理解も得て、十分な推進体制が築かれていると評価された。県内では2011年認定の下仁田(下仁田町)に続いて2地域目となる。

ㅤほかに認定されたのは下北(青森)、鳥海山・飛島(秋田、山形)、筑波山地域(茨城)で、日本ジオパークは今回の認定で計43地域(うち8地域は世界ジオパーク)となった。既に認定済みの箱根(神奈川)の領域拡大も認めた。
ㅤ浅間山北麓エリアは嬬恋村の吾妻川南側と長野原町全域に当たる約280平方キロ。両町村でつくる浅間山ジオパーク構想推進協議会が指定し、同委の認定を受けた地質学的な見どころ「ジオサイト」が計38カ所(嬬恋村27カ所、長野原町11カ所)ある。推進協が4月、加盟申請書を日本ジオパークネットワーク(東京)に提出した。
ㅤ38カ所には1783(天明3)年の浅間山大噴火で噴出した溶岩が固まった場所に開設された鬼押出し園(嬬恋村)や、火砕流が樹木を巻き込んで固まった後、幹が朽ちて穴が空いた国の特別天然記念物、浅間山溶岩樹型(同)、浅間大滝(長野原町)などがある。当初は、長野県側を含めた浅間山全域での申請も検討されたが、同県側の自治体に活火山を観光資源とすることに慎重な意見があり、断念した。
ㅤ推進協会長の熊川栄嬬恋村長は「ジオパーク構想に協力してもらった住民に感謝したい。将来的には世界ジオパークも目指す」と話した。推進協は今後、地域の小・中学生を対象とした「ジオ教室」の開催や、バス会社などとも協力したガイド付きバスツアーを企画。4年後の再認定審査に向けた住民理解などにつなげる。

一方、下仁田は2015年12月に同委から、民間と行政が一体となった運営体制づくりが不十分だとして、「条件付き再認定」とされており、体制の見直しを進めている。

【豆字典】
ジオパーク 貴重な地形や地質などを備えた自然公園。地球や大地を意味する「ジオ」と「パーク」(公園)を組み合わせた言葉。日本ジオパーク委員会が認定する日本ジオパークと、2015年から国連教育科学文化機関(ユネスコ)の正式な認定事業となった世界ジオパークがある。

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