秘仏の天女像を初公開 輪王寺、開山1250年記念 日光

下野新聞
2016年8月1日

 日光山輪王寺に伝わる秘仏「吉祥天(きっしょうてん)」が開山1250年記念として初開帳され31日、日光市中宮祠の別院・中禅寺立木観音で一般公開が始まった。開山の祖勝道上人(しょうどうしょうにん)が出会ったとされる天女の木彫り像で、800年以上前に制作されたという。公開は来年11月30日まで。

 吉祥天は、苦難の末に男体山の登拝を果たした勝道上人が、小舟で中禅寺湖を巡拝していた時に降臨し、舞いながら偉業をたたえたという。かつては立木観音付近に「吉祥天堂」があったが、明治時代の山津波の影響で失われた。

 吉祥天は高さ60センチ、幅15センチの立像。優しげな表情で左手に宝珠を持つ。専門家が8年ほど前に調査し、鎌倉時代以前に作られたという鑑定が出ている。

 公開場所として、通常は立ち入り禁止の大黒天堂が開放されている。初日から多くの人が参拝し、職員の説明に聞き入った。埼玉県幸手市東3丁目、小堀敬(こぼりたかし)さん(72)、みねさん(70)夫妻は「穏やかな表情。歴史の重みを感じる」と話した。

 参拝は無料だが、通常の拝観料が必要。12月から来年3月は非公開。(問)中禅寺0288・55・0013。

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