大正「乙女デザイン」紹介 茨城県近代美術館企画展

茨城新聞
2016年7月17日

大正期に男性が女性目線で描いたデザインやイラストを集めた企画展「乙女デザイン-大正イマジュリィの世界」(茨城新聞社など後援)が16日、水戸市千波町の茨城県近代美術館で開幕した。当時の女性の人気を博した装丁や挿絵、ポスター、絵はがきなど約600点を展示。監修した乙女デザイン研究所の山田俊幸所長(68)は「面白いと素直に受け取れるのが乙女の感覚。男性が憧れる女性像を描いたデザインを今の感覚で見てほしい」と話している。

イマジュリィとは、装丁、挿絵、ポスター、絵はがき、広告、漫画などの大衆的な複製印刷物の総称。大正時代は、印刷技術が発達し、より身近に芸術を親しめるようになった。洋画家の藤島武二が手掛けた文芸雑誌「明星」の表紙や与謝野晶子「みだれ髪」の装丁など、日本近代美術を代表する画家の別の分野の活躍を知ることができる。

また、女性の社会進出に伴い女性向け雑誌などの出版が盛んになった。竹久夢二の描くはかなげな女性像、三越の雑誌表紙絵を図案家として手掛けた杉浦非水の、自由を求め始めた強い女性像なども展示。ほかに、当時の人気画家や図案家計13人のイラストやデザインも集めた。

東京都の中島倫明さん(52)は「好きな作家の絵をポスターで見ると違って見えて面白い」と話していた。会期中は、ギャラリートークやワークショップなどイベントを開催。会期は9月25日まで。

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