高速バス試験運行開始 阿見-成田空港間 利用者6万人目指す

茨城新聞
2016年7月17日

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)沿道地域の稲敷市、牛久市、阿見町、美浦村、千葉県神崎町の5市町村が運営する「なりたちばらき高速バス」が16日から試験運行を開始した。高速バスは圏央道などを経由し、「あみプレミアム・アウトレット」(阿見町)-成田空港間の約50キロを約55分で結ぶ。首都圏との交通の利便性を向上させることで、同地域への交流人口や観光客の増加などを狙う。

5市町村などでつくる「圏央道北東エリア連携交流協議会」(会長・田口久克稲敷市長)によると、高速バス運行の背景には、昨年6月に圏央道が東関東自動車道に接続し、首都圏各地への路線バスが充実している成田空港へのアクセスが容易になったことが挙げられる。

高速バス運行により、鉄道駅のない稲敷・美浦地域には住民の交通の足の確保につながるほか、地域内にある道の駅「発酵の里こうざき」(神崎町)、牛久大仏、同アウトレットなどの観光資源を生かした活性化も期待できるという。

高速バス事業には国の地方創生加速化交付金約1億2700万円を充て、民間バス会社2社に運行を委託した。運行時間は午前6時台から午後9時台までで、沿線地域に4停留所を設け、上下線それぞれ1時間に1便程度を運行する。運賃は片道最大千円。試験運行は半年間だが、同協議会は採算ラインとなる6万人以上の利用者を確保し、本格運行を目指したい考え。

16日に同アウトレットで行われたオープニングセレモニーで田口市長は「この協議会は、5市町村が交通や観光などさまざまな分野で協力し、総合的な地域力や魅力度を高めることを目的にしている。第1弾の事業となる高速バスの運行が、この地域に明るい未来を運んでくれることを祈っている」と期待感を示した。

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