吹きガラス女性に人気 坂東「秀緑」

茨城新聞
2016年4月23日

10月の本オープンに向けて整備が進められている坂東市岩井の観光交流センター「秀緑(しゅうろく)」のガラス工房が、4月から吹きガラス体験の受け入れを始めた。熱と光の芸術「吹きガラス」を体験できるとあって、特に女性の人気は滑り出しから上々のようだ。新たな観光拠点として地域の期待も高まる。今秋に向けた独自ブランド立ち上げの準備も進められている。
 工房は平屋約81平方メートル。ガラスの溶解炉が5基設置されている。いずれも芸術系大学でガラス工芸を学んだ20代の男女5人の指導員が、型吹きガラスを指導する。体験者は指導の下、高温で溶かされたガラスをグラスの型の中に入れ、息を吹き込む。型から成形されたグラスが現れると、体験者からは「すごい」と喜びの声が上がった。
 今月14日に吹きガラスを体験した筑西市の大和田加津枝さん(63)は「思い通りの形にできた。世界に一つだけのグラス。大切に使いたい」と話した。指導した河合優里さん(26)は「お客さんに楽しんでもらい、工芸作家としても活動していきたい」と意欲を示した。
 秀緑は、ガラス工房のほか、飲食・物販施設などで構成される予定。体験料はグラス1個が一般2160円、小中学生と65歳以上が1620円。問い合わせは市観光交流課(電)0297(20)8666

地図を開く 近くのニュース